こんにちは、松元です。

今日は一つのことにとらわれるとドツボにはまるよね、というテーマでお話ししたいと思います。


美容治療において、一つの悩みに向き合うことは大切ですが、それだけに固執しすぎると、
結果的に満足度が下がってしまうことがあります。
これは私が治療に臨む際に心がけている「TFT(Total Facial Treatment)」の概念とも深く関わっています。

 

老化による4つの変化

人の顔は老化と共に、以下の4つの要素が変化していきます。

  1. 形:輪郭や骨格の変化
  2. 色:しみやくすみなど、肌の色の変化
  3. 質感:ハリや弾力の低下
  4. 表情:表情筋の影響によるシワ

これらの要素は老化だけでなく、
顔の印象を決定付ける変数の一部と考えています。
(もちろん、顔のパーツも印象を変えます)

 

シミに固執しない

たとえば、薄いシミがなかなか消えず、「これ以上は無理かもしれない…」と感じたとします。

そのシミが顔全体にどれほどのインパクトを与えているかを考えると、
実際には顔全体の3%程度の影響であることがあります。

 

一方で、眉間や顎のシワなど他の要素に目を向ければ、
それを改善するだけで15%も全体の印象が良くなることがあります。


このように、顔の印象は一つの変数で決まることはなく
たくさんの要素をもってして顔の印象は決定します。

そのため、一つのお悩みではなく顔全体をみて
リソースを効率よく配分することで、より大きな効果を得ることができるのです。

 

美しさのゴールを見据える

美容治療の目的は、「シミを取ること」ではなく、
その先にある「美しくなること」です。

一つの悩みにとらわれすぎると、他の可能性を見逃してしまい、
結果的に満足度が低下してしまいます。
だからこそ、私たちはプロとして患者さんの顔全体を診断し、
適切なゴールに向けて必要な治療を提案することが必要です

 

 

まとめ

 

美容医療は、顔全体のバランスを整えながらゴールに向かうプロセスです。

たとえ一つの悩みが解決しきらなくても、それ以外の部分を改善することで、
驚くほどの効果を得られることがあります。

私が普段注入で行っているTFTともつながります。

ぜひ「全体の美しさ」を意識しながら、自分に合った治療を選んでみてください。

それではまた次回!